平成24年3月6日に徳島すぎグレードアップ研修会を実施いたしました。
この事業は、公共部門を中心とした県産材利用推進を目的として行ったものです。
午前は、中千木材有限会社(阿南市)様のご協力をいただき、木材乾燥現場の視察を行いました。
全国で第一号である「真空・高温式木材乾燥機」を見学できるということもあり、木材産業者を中心とする参加者のみなさんからは、特色や、機能について積極的に質問が寄せられていました。
午後からは、九州大学大学院農学研究院 准教授 藤本登留氏による「最新の木材乾燥技術について」、徳島県森林林業研究所 科長 橋本茂氏「乾燥材の性能を知る」と題した講義を行いました。
また、県木連の浜本より「JAS制度について」の説明も行いました。
藤本先生からは、木材乾燥の必要性や、最新のさまざまな乾燥の方法の紹介、乾湿球温度や時間、乾燥の方法の違いによって生じる内部割れの発生状況の違いなどを分かりやすく説明していただきました。
橋本科長様からは、心材の色や乾燥方法別に行ったシロアリの摂食試験など、興味深い結果が示されました。
この研修会には42名のご参加をいただきました。
今回の研修会の実施にあたり現場見学のご協力をいただいた中千木材有限会社様、ご講義をいただいた藤本登留先生、徳島県森林林業研究所様、事務局としてご協力をいただいた那賀川すぎ協販協同組合様をはじめ、年度末の多忙な中、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。